あたたかみを感じる木製の家具はとても魅力的。木製品一つにとっても、使用している木材の種類によって、木目の出方や色味が異なり、それもまた木材ならではの味です。しかし、種類が豊富にあるために、どれを選んだら良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。今回は、樹種の違いによる木製家具の選び方をお伝えします。
木製家具どう選ぶ?
木製の家具選びのポイントは、
①木材の種類を合わせる
②色を合わせる
この2つを注意すればまとまったインテリアになります。木材の種類や、色味は、フローリングや、室内のドア(建具)と合わせると、違和感のないインテリアに仕上がります。また、すでに持っているダイニングテーブルに合わせる家具を探している場合などは、テーブルに使われている木材の種類と同じものを選びましょう。実際に、フローリングの色や素材と家具を合わせた場合と、合わせない場合で検証してみるとこのような印象です。
左図は、フローリングと家具が全て同じ色調、素材で合わせられているのですっきりとまとまった印象ですが、右図では椅子のみが異なる色調、素材のため椅子だけが浮いて見えます。このように、木製家具を選ぶ際には、家具同士の相性はもちろん、空間全体の色や素材と統一されているかどうかがポイントになります。
色に関してですが、木材本来の色の違いもあれば、木材から製品になる段階で染色(塗装)をされていることもあります。つまり、同じ「ダークブラウン」の色調で揃えたいときに、選択肢としては2つあり、①木材本来の色で揃える②塗装されている色で揃えるという2つの選択肢が考えられます。おすすめなのは①の木材の色で揃える方法です。なぜ②の考え方ではうまくいかないかというと、木材によって木目の表情が異なるためです。
オーク材とウォールナット材を比較してみます。左図のオーク材は木目が比較的直線で、ところどころに渦状の木目(虎斑といいます)があります。右図のウォールナット材は波状の木目や節がみられることが特徴です。オーク材とウォールナット材を比較すると、木材本来の色の違いもありますが、木目の表情も異なることがわかります。したがって、オーク材をダークブラウンに染色していても、ウォールナット材の家具と合わせた際には違和感を感じてしまいます。
木製家具は、木材ならではのあたたかみを感じられ、無垢材であれば使っていくうちうちに経年変化も楽しむことができます。長く、愛着をもって使い続けるためにも、家具選びは空間全体とのバランスを考えてみましょう。
今日もありがとうございました。
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