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家具を育てるということ。

更新日:2022年5月2日

桜の開花とともに、あたらしい暮らしをはじめた方もいらっしゃるのではないでしょうか。慣れない環境で暮らしていくことはとてつもなく労力のいることではありますが、新しい家具と共に過ごす新生活は晴れやかな気持ちにもさせてくれます。



これから新しい家具を迎えようと考えている方へ、今日は無垢材の魅力にまつわるお話。世の中に数多くのモノがあふれている現代にこそ、ひとつのモノを使い続ける楽しみ(=育てる楽しみ)が実感できる、無垢材の魅力をご提案いたします。




無垢材とは、一本の木から切り出した木材のことで、これらを板状に加工し家具やフローリングなどに加工していきます。木製家具には大きく分けて2種類あり、無垢のほかには合板を使用した家具があります。合板とは、薄くスライスした木材を接着剤で張り合わせた木材のことです。









無垢材の魅力は、手になじむ柔らかな手触りと、使うほどに味わい深くなり家具を育てていく楽しみがあること。無垢材で製作された家具は、触った時に非常にやわらかくあたたかみのある手触りがあり、実際に触れてみることではじめて分かる魅力かもしれません。なぜあたたかみを感じる手触りなのか、そのひみつの一つとして、「糸面加工」があります。糸面加工とは、木材を切り出した角のある断面を、ごくわずかに数ミリ程度削り出すことです。このわずかな削り出しにより、触れた時になめらかな手触りが実現します。



ひとがモノに対して魅力を感じる瞬間は、目で見た時に予想する感触と実際に触れた時の印象が合致した瞬間であると、わたしたちは考えます。丸みのあるやさしいフォルムの家具は、触れた時にもなめらかで暖かいものでなければならないし、モダンで直線的な家具は、硬くしっかりとした手触りである必要がある。「糸面加工」は、見た目にはわからないものの、木製家具ならではの「あたたかさ」を実感させるものとして一役買っていると言えます。



無垢材のもうひとつの魅力は、育てていく楽しみがあること。無垢材を使った家具の中には「オイル塗装」されたものがあり、こちらはご自身でオイルメンテナンスをすることで新品時とは異なった味わいを出していくことが可能です。日々の生活を共にするテーブルや椅子を磨くひとときは、なんとも愛おしい時間。オイルで磨くことで使用上の小さな傷や汚れを目立たなくさせることも可能なので、そういった意味でも長く使い続けることができるのです。



世の中にはたくさんのモノがあふれています。しかし、だからこそ自分自身が納得したものを使い続けることに価値があるのではないかと考えています。安く、手軽なものを買い換えつづけることよりも、すこしだけ背伸びをしたあこがれのモノを所有し、長く使い続けること。使い続けるなかで、所有したばかりのころには発見できなかった、新たな魅力に気が付くこともあるでしょう。長く使い続けられるモノには、そうした付加価値があるのです。



自分で長い年月をかけて育てていく家具を迎え入れることは、単なる所有する喜びだけでなく、使い続けるほど新しい価値を次々に生み出すことにつながり、そうした家具は住む人にとっての特別な存在になってくれることでしょう。

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