彫刻家としての顔だけでなく、家具や照明のデザイナーとしても知られるイサム・ノグチ。彼がデザインした中でも昨今人気が高いものといえば、照明AKARIシリーズ。多数の形がデザインされていますが、そのどれもが日本だけでなく海外でも高く評価されています。今回は、AKARIのインテリアアイテムとしての魅力をお伝えします。
1.空間との一体感(ちょうど良い照度とデザイン
2.手が届くリーズナブルな価格
イサム・ノグチのAKARIの魅力は何なのか。それは、どんな空間とも調和するデザインであること。空間との調和、はまさしく彫刻家ならではの目線。また、誰でも手に入りやすい価格、という点も魅力的。本記事では、そんなイサム・ノグチのAKARIの魅力を解説します。
1.空間との一体感(ちょうど良い照度とデザイン)
AKARIシリーズは、全て和紙をベースに作られており、岐阜県の伝統工芸「岐阜提灯」がモデルとされています。当時、提灯の中にロウソクではなく電球を入れる、というデザインは非常に斬新なもので、生涯にわたり約200以上ものデザインを作り続けました。
和紙とフレーム部分が自由自在に織りなす造形はまさしく光の彫刻。さまざまなユニークな形、和紙からぼんやりと透ける暖かな光は、単なる照明、という表現よりは「彫刻作品」と呼ぶ方がしっくりきます。
とはいっても日本人に親しみのある和の素材と、柔らかい光のおかげで、さりげないどんなインテリアスタイルにも調和しやすいアイテムとして機能します。また、光源が隠れているおかげで、照明が落とす影もおだやか。ですので、階段の踊り場や廊下など、高い照度は必要としないけれど、足元を照らすほどの灯りが欲しい、といった場面で活躍します。
また、モダンなインテリアにも馴染むという点も魅力。イサム・ノグチのAKARIは、モダンデザインの巨匠イームズ夫妻も自邸で愛用していることで有名です。イームズ夫妻は、自邸にイサム・ノグチを呼び、茶会を催したこともあったとか。
海外インテリアにも、まるで昔からそこにずっと存在していたかのように馴染むAKARI。それは主張しすぎない明かるさがあるから。和紙を通すことで、ぼんやりとした光をつくり、まるで「太陽のような光」と称されることもあるとか。太陽は、日本にいても、どこにいても普遍的なもの。だからこそ、どんな世界観でも溶け込むのだと思います。
2.手が届くリーズナブルな価格
イサム・ノグチのAKARIシリーズは、実は手頃な価格で購入できることも魅力です。
サイズによりますが、小型のテーブルランプであれば1万円台から購入することが可能。軽量で持ち運びがしやすいので、まずは小さなものから取り入れてみて、イームズ邸のようなモダンデザインと組み合わせると楽しいかもしれません。インテリアを楽しむためには、こうした取り入れやすい価格帯やサイズのものから挑戦してみることがおすすめです。照明器具であれば、少しずつ買い足すことで室内の雰囲気を手軽に変化させることができます。
今日もお読みいただきありがとうございました。
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